催眠のレベル

催眠の深さのレベルついて  
催眠の深さ(名称) 催眠の状態
軽い(ヒプノイダル) 目や手足、体がリラックスしてくる、まぶたがピクピクする。集中力が増す。
中程度(カタレプシー) 手足が重く感じる、部分的に記憶を消せる。
深い(ソナンボリック) 精神的にもリラックスしてくる。体を軽く感じる。 目を開けても催眠状態の維持ができる。
さらに深い(レサージック) 口がもたもたしてくる。鮮明な色彩のイメージ。体が麻痺したような感覚。
最も深い(エスデイル・コーマ・ステイト) 催眠で麻酔ができるレベル。
催眠の深さには段階があり、ヒプノイダルとカタレプシーの段階では、意識はほぼ完全 なままです。また、この段階では外の音もそのまま聞こえますし、会話されたすべての 言葉を思い出せるので、クライアントさんは催眠状態だったことを否定します。 ほとんどの方がこの段階を越えることはありません。 あの時ああだったなあ、と思いだすだけで7分の1ぐらいは催眠に入っています。 「これでいいんでしょうか?」、「想像みたいな感じでした」と言われる方も多いです。 催眠療法ではイメージや感覚を使って心の中の認知を変化させていきますので、「想像みたいな感じ」であるのは当然です。 もちろん「腕が無くなったように感じました。」とおっしゃるような深い催眠状態に 入られた方もいらっしゃいますが、催眠の深さはセラピーの効果にはあまり関係しません。 深い催眠状態に入ることは、それ自体で心や体の深い癒しにつながり、リラクゼーションな どの効果はありますが、本当に変えたい不調の原因である心のパターンは変わりません。 ヒプノセラピーは、催眠状態で心理的働きかけを行ってはじめて効果につながります。 なにか 劇的なことを想像しておられる方には期待外れになるようで大変申し訳ございませんが、 それぐらいの軽い催眠で皆さん心身の不調が改善したり、問題が解決していっておられ ます。 催眠療法の目的は問題の解決や自己実現のサポートであり、深い催眠状態を体験 することではありません。通常の催眠療法のセッションでは痛みのコントロール以外 は、ごく軽い催眠で十分です。