催眠状態では、表面意識と潜在意識を隔てているフィルターがゆるみ、潜在意識が いつもより開いているので暗示を受け取りやすくなります。 ただし、普段の意識は皆無になる訳ではなく、そのままありますので、会話もできますし、 イヤなものは自由意思により拒否できます。
全ての催眠は自己催眠なのです。
催眠療法ではリラクゼーションを用いて、 表面意識をリラックスさせることで潜在意識が優位になるよう導きます。 瞑想や座禅の時の時と同じように、心を静かに落ち着けると 脳波がアルファーになり、潜在意識が優位になります。 ガイダンス付きの瞑想、と考えて頂くと近いかもしれません。
催眠療法は潜在意識をいつもより目覚めさせる行為です。
催眠療法時は表面意識は無くなる訳ではなく、スピーカーの音量を下げるように いつもより少しトーンダウンさせるだけですので、普段の意識はそのままあります。 ですからセラピストと会話しながらセラピーを進めることが可能なのです。 寝たら「睡眠」になってしまいますし、それではセラピストと会話できません。 起きていて、潜在意識とつながりながらも、表面意識で会話できる状態でなくては、 セラピーが成り立たないのです。