前世療法体験談

潜在意識は答えのある場所を知っています。この催眠療法（ヒプノセラピー）のセッションで、カウンセリングで得た内容を元に幼児期退行からはじめていきましたが、この女性の潜在意識は主訴の解決の方向へと自然と導いてくれました。

前世が本当にあるのか、それともイメージなのか、あるいはそれらが合わさったものなのかはわかりません。ですが、正しいか正しくないかよりも、前世療法が問題の解決に役立つのなら、そして無意識が「前世」という形でメッセージを送ってくれているのならば、そのメッセージをポジティブに活用すればいいのです。

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由子さん（仮名）は30代の女性です。昔の恋愛の失敗がきっかけでなかなか眠れなくなり、そのときはたいしたことはないと思っていたそうですが、ご結婚された今もよく眠れないのがつらく不安もおありだそうです。

もともとは元気でパワフルだったそうですが、25歳ぐらいから失敗や挫折が多くなり、不安になりやすくなったそうです。そして2週間ぐらい前から電車が怖くなり、電車を見ていたら吸い込まれそうな気がしたり、轢かれるのではないかという怖さから逃れられないという気持ちになられたそうです。

そこで、ヒプノセラピーを受けにこられました。

由子さんはまず最初に、幼児期に退行していきました。小さい頃の食卓の場面ではいつも怒りっぽいお父さんの顔色をうかがっておびえていた小さい由子さんが出てきました。お父さんはいつも何かで頭がいっぱい。だけどまわりは思い通りにならないからとてもイライラしていたようです。でもお父さんはホントはすごく一所懸命で、家族のみんなからあまり好かれていないのでは、と感じていて、寂しさもあったようです。

催眠の中で家族が打ち解けていき、お父さんは「何も怒ってないよ。」と笑顔で言ってくれたので、小さい由子さんはホッと安心したようです。

次の場面では小さい女の子が小道を歩いている場面が出てきました。そしていきなり由子さんが見たことのない古い日本家屋も出てきました。由子さんは4つか5つの小さいおかっぱの女の子になっていたのでした。時代は明治時代です。女の子はその家に住むおばあさんをたずねてきて、庭に泳いでいる大きな鯉を見るのを楽しみにしていたのでした。

女の子はまあるいお顔の眼鏡をかけた80歳ぐらいのおばあさんと一緒に手芸をしたり、お裁縫を教えてもらったり、お料理をしたりするのを楽しんでいました。

そしてその女の子が今度は田んぼでボーっとしているとおじいさんが迎えに来てくれて、一緒にお家に帰りました。

お家に帰ると、とても立派な刀が飾ってありました。おじいさんはその刀をときどき出して見たり、手入れしていたそうです。

女の子にとってそのお家はとても楽しいお家なのですが、その刀だけはなんだか怖い気がしていたそうです。

女の子がしばらくその刀を見ていると、場面は戦国時代に変わっていました。女の子は武将となり戦場で戦っていました。

向こう側で馬に乗っている人が戦っています。次は自分が殺される番です。

馬に乗った相手の目が武将を見ています。殺そうとしているのがありありとわかります。

「いつか殺されることはわかっていたのだ。覚悟はしている。」と武将は言いました。武将は普段から戦いで死ぬ覚悟が出来ていたのです。

戦国時代、広い野原のような、草原のようなところで戦いは繰り広げられていました。皆、兜をかぶって剣を持っています。武将が剣で相手を殺そうとしたとき、敵の矢が武将の胸を射抜きました。

この武将は「私と同じように殺された者もたくさんいる。敵もたくさん死んでいる。不思議と怖くない。痛いけれど怖くはない。だけど納得はしていない。自分が一つの捨て駒のように死んでいくことに納得出来ないのではない。皆もそうだから・・・。でも納得しないといけない。」と、死ぬ瞬間に考えていたのです。

由子さんの胸にはその武将の無念さがまだ残っていましたので、それを解放したところ、呼吸がとても深くなっていきました。

催眠後のカウンセリングで由子さんは「電車が向かってくる感じと、馬が向かってくる感じが一緒でした。」と言いました。

セッション後、由子さんからのご報告では

「日常の生活に不安感が影響することが少なくなってきたようです。不安を受け止める余裕が出てきたという感じです。悩みは抵抗しようとすればするほど余計気になるものですしね。心の中で無駄な抵抗をしなくなった分、気持ちに随分と余裕が出来た気がします。

自分を客観的にみることができるようになりました。またセラピーの時に現れたさまざまなビジョン、イメージ、記憶も私にとっては外に出さなくてはいけなかったものだと思います。セラピーが終わったあと、脳がスッキリした感じでした。 現在はまだまだ色々な事に気づいていっている最中ですが、とてもスムーズにその過程を楽しんでいます。悩みの数だけ、必ず気づきが存在するということが一番大きな発見でした。私にとってレガロでのセラピーは私の精神的な成長への早道を示してくださったように思います。レガロとの出会いに感謝しております。